2018年6月1日、東京証券取引所は、上場企業の行動指針を定めたコーポレートガバナンス・コード(以下「CGコード」といいます。)の改訂を公表しました(同日施行)。

 今回の改訂で注目される点の1つは、取締役会の実効性確保のための前提条件として、「『ジェンダーや国際性の面を含む』多様性」などの記載を加えたことで、上場企業に女性や外国人の登用を促したものということができます(CGコード原則4-11)。
 CGコードは、東京証券取引所が2015年6月に導入したものですが、上場企業はこれを遵守するか、事情があって遵守しない場合には投資家らへの説明を求められます。そのため、今回のCGコード改訂が上場企業の取締役会構成にどのような影響を及ぼすか、注目されるところです。

 なお、当事務所には女性弁護士も在籍しており、上場企業を含む多様な企業法務に関して日々知見を深めています。法律の専門家を社外役員とすることをご検討になる場合には、是非、ご相談いただければ幸いです。

弁護士 太田竜 内山晶